細かいことを気にせずに数学書を読むと楽しい!
2018年になって初めての記事です。
本当は、年末と正月三が日で1本ずつ書こうかと思っていましたが、だらけすぎて何も書けませんでした…。
言い訳はさておき、今年もよろしくお願いします!
社会人になって10年以上経ち、学生時代以来久しぶりに、数学書を買って読むことを始めました。
最初に読んだのは齋藤正彦『線型代数入門』。
大学1年のときの線形代数学の講義で指定された教科書です。
当時は、講義で扱われた部分のみをかいつまんで読んで、定理と証明を追うので精一杯でした。
それから約20年経って30代後半になった今、この本を頭から通読してみました。
証明を丁寧に追いかけたり、ペンを片手に行間を埋めたりすることはせずに、細部が理解できなくても適度に飛ばして読むことに重点を置きました。
そのときの私のツイートの一部です。
#数学がんばる会
— 7931 (@wed7931) 2017年9月17日
齋藤正彦「線型代数入門」の第4章まで読んだ。これでベクトル空間と線型写像まで読み終えた。
約20年前の大学数学科1年生時代の線型代数の教科書だったこの本を、頭から通読したのは初めてかもしれない。今でもすいすい読める。学生時代にもっと勉強すればよかった。 pic.twitter.com/cpMm2bdBI0
#数学がんばる会
— 7931 (@wed7931) 2017年9月21日
「線型代数入門」をとりあえず読了。
第6章のJordan標準型以降は、定義と命題をささっと読んで、証明はほとんど追ってない。
なので、Jordan標準型や最小多項式はあまり理解できず。
第7章の行列指数関数は、学生時代に本気で読めばよかったと後悔している。
ここにも書いてありますが、このように読んでみて初めて、「数学書とは実は、予備知識や数学的背景を丁寧に説明した書物なのかもしれない」と思いました。
数学的な内容がいったんインプットされた状態で読んでいるせいもあるかもしれませんが、とてもすっきりと線形代数が理解できました。
学生時代は、「数式と論理しか追っていなくて、数学的内容はあまり頭に入れることができなかったな」と思っています。
そして、「細かいことを気にせずに数学書を読み進めれば、もっと楽しく数学が理解できるかもしれない」とワクワクした気分になりました。
その後も、微分積分学や多様体に関する本、そして『数学セミナー』でホモロジーなどに関する内容を読んでいます。
改めて、「数学って楽しい!」という気分にひたっています。