常見陽平『自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術』読書メモ
うつ病になってしまって、現在2度目の休職中です。
1度目よりも回復のペースはゆっくりになり、もう後がないと感じている中で、今後どのように生きていくかをこれまで以上に真剣に考えるようになりました。
元の職場に復帰するのがいいのかどうかなど、いろいろな選択肢を考えます。
その中で、復職とは正反対と言えるフリーランスという選択肢も出てきます。
この選択肢も一度考えてみようと思い、図書館でヒントになる本を探していたときに目に留まったのがこの本です。
この本は、「食えるノマド」になるために地に足のついた「ちゃんと食うためのヒント」を書いています。(「はじめに」より言葉を抜粋)
私が感じたのは、ノマドに限らず、今やっているもしくは今後やっていく仕事をどのように評価するかを整理した本であるということです。
参考になったところをメモしておきたいと思います。
「大人の自己分析」をやってみる
就職活動時の社会を知らない状態での自己分析よりも、実務を経験した社会人になってからの自己分析はより具体的なものになると書かれています。
この本では4つの方法が提示されています。
(1) 自分史分析
この本を読む前に、自分でこれをやっていました。
単に年表式に書くのではなく、考え方やライフスタイルが異なる「小学生~高校生時代」「大学生・大学院生時代」「就職活動時~社会人(現在)」の3つに分けて、各時代にあったイベントと考えたことを紙に書き出しました。
実際に書き出すと、意外な発見もあり、なかなか楽しかったです。
(2) ライフラインチャート
横軸に年齢、縦軸に気分や感情の浮き沈みをとったグラフを描きます。
この本を読んで、自分も描いてみました。
社会人になってから大きく落ち込んでいったのがよくわかりました。
(3) ジョハリの窓
詳しくは検索してください。(すみません…)
これはまだ自分ではやっていませんが、友人・知人とやると効果的とのこと。(この本の表現では「張り手を受ける」)
本にも書いてあるとおり、ためらいを感じますが、思い切ってやってみたいです。
(4) 診断プログラムの活用
人材紹介会社が提供するWeb上でできるような診断プログラムです。
回答する時点の状況に応じて結果が変わることを経験しているので、定期的に行うのがいいのかなと思っています。
ライフワークとライスワークのバランスをとる
ライフワークは「人生をかけてでもやり遂げたい、やりたい仕事」、ライスワークは「食べていくためにやる仕事」と説明されています。
このような考え方をしたことがなかったので、とても新鮮な見方でした。
生活の優先順位をつける
自由な働き方は不安定な状況につながることがあるため、生活の優先順位をつけることが大事だと書かれています。
切り詰めるばかりの節約生活は精神衛生上よくないので、生活水準を上げすぎずに下げすぎないようにすることが大事とのこと。
頭では優先順位をつけているつもりですが、一度書き出してみようと思っているところです。
「地に足のついた」という言葉が実感できた
ノマドワークのHow-Toだけにフォーカスしたわけではなく、まさに「地に足のついた」という説明がぴったりな本だと感じました。
うまく言えませんが、自分の知りたかったことが書かれている!という本でした。
他にも印象的なキーワードが多いので、手元に置いていつでも読み返せるようにしたいと思います。