7931のあたまんなか

数学/読書メモ/自分の考え方/水曜どうでしょう/交通関係(道路・航空)など、頭の中にあることを書き出しています。

教科書を飛び出した数学を見たかった ~ 結城浩メルマガVol.309を読んで

2018年2月27日に発行された結城浩さんのメールマガジン「数学科教員に望むこと」がとても印象に残りました。
(上のテーマは無料部分なので、どなたでも読めると思います。)

私は数学の教員ではありませんが(高校数学の教員免許は持っています)、小学校~高校の算数・数学の先生に恵まれていたことを思い出したからです。

小学校~高校まで自由に数学をさせてもらえた

私は数学が大好きで、大学・大学院で数学を勉強しました。

数学が好きになったきっかけは、これまでのブログにいくつか書きました。

wed7931.hatenablog.com
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これらのきっかけはありましたが、ベースになったのは学校教育での算数・数学がとても楽しかったということが大きいと思います。


図らずも、今回のメルマガが発行される数日前に、このようなツイートをしました。

これに加えて、数学の質問をすると、どの先生も丁寧に教えてくれました。
田舎の小規模の学校だったので、先生たちに少し余裕があったのかもしれませんが。

これが、私の数学好きの原点なのかなと思います。

教科書をちょっとだけ飛び出した数学を見てみたかった

今回のメルマガで、数学の先生に対して望むことの一つとして、次のようなことが書かれています。

そして、強く願うことは、
 ・単元や分野を越える数学の面白さをぜひ伝えてほしい
ということです。
(略)
数学的に正しければ、 驚くべき発想から生まれる解法でもかまわない。そもそも問題を解くだけが数学ではない。そういう点を積極的に教えて欲しいです。


高校のとき、単元や分野を越える数学の面白さを教えてくれそうな先生はいました。

誕生日のパラドックス(1つのクラスの中に同じ誕生日の人が2人以上いる確率を求めよ)の問題を教えてくれた先生がいました。
この問題自体は難しくないですが、受験勉強が忙しく、その先生に解答を伝えられないまま高校を卒業してしまいました。

もし伝えることができたら、『数学ガール』の村木先生のようにいろいろな問題を出してくれて、教科書をちょっとだけ飛び出した数学を見せてくれたのかもしれません。(期待しすぎかもしれませんね)

受験勉強にもう少し余裕があればなぁ…と、少し悔やんでいます。

もし、自分が現代の中高生だったら…

私が高校を卒業したのは約20年前。
インターネットがようやく家庭に入り始めたころです。

今はその時代とは違い、数学に関するいろいろな情報に簡単に触れられます。
そして、『数学ガール』をはじめとした分野を横断した数学の本もたくさんあります。

Twitterでは中高生が多様な数学に触れているのをよく見かけます。
上に書いた「教科書をちょっとだけ飛び出した」どころか、本格的な大学数学をやっている人たちもたくさんいるようです。

もし自分が現代の中高生だったら、どんな数学をしているんだろうと考えると少しワクワクします。