プログラミング教育の題材として筆算を扱うのはどうでしょう?
小4の長男の宿題として、最近は割り算の筆算がよく出てきます。
何度も反復練習をして、だんだん計算に慣れてきたようです。
振り返ると、これまでに足し算・引き算・掛け算・割り算の四則計算の筆算を学んだことになります*1。
ここで、いったん立ち止まって考えてみます。
それぞれの筆算の手順を覚えてトレーニングを重ねて、計算できるようになったとします。
それでは、なぜその手順で計算できるかはどれくらい理解できているでしょうか。
自分が小学生だったころを思い出すと、その理由が理解できたのは、筆算を習ってしばらく経過してからでした。
理解できたきっかけは、何かの本で「割り算の商は、割られる数を割る数で引ける回数」であることを知ったことです。これを知ったときの衝撃はよく覚えています。
その後、プログラミングというものを知り、筆算はアルゴリズムの一つなんだということを知りました。
2020年から小学校でプログラミングが必修化されます。
私は具体的にどのような授業を展開するかはわかりません。
ある処理を行うためのアルゴリズムを考えて、それをプログラミング言語を使ってコーディングするという授業かもしれません。
もしそうだとしたら、アルゴリズムを考える取っ掛かりとして、小学生みんなに馴染み深い筆算を題材にするというのも一つの手ではないかと思いました。
- 筆算という既知の手順を復習し、アルゴリズムとして考える。
- なぜこのアルゴリズムで計算できるかを考える。
- 四則計算をするための別のアルゴリズムがないかを考える。
- 使える演算を足し算と引き算に限定して、掛け算と割り算をするアルゴリズムを考える。
ざっと、このようなことができるのではないでしょうか。
これなら、PCが手元になくても、通常の教室で授業できて手軽ではないかと思っています。
*1:足し算と引き算の筆算は小2、掛け算は小3、割り算は小4で学習します。