『数学ガール/ポアンカレ予想』第9章の読書メモをまとめます。
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/04/14
- メディア: 単行本
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第9章のタイトルは「ひらめきの腕力」。
ここまでで最後の第10章で必要な数学の準備が終わります。
個人的には、ここ1年ほどで復習している数学の内容が含まれていて、とてもいい頭の整理になりました。
なお、第8章の読書メモはこちらです。
【目次】
第9章のキーワード
フーリエ展開でハッとした2つの言葉
『数学セミナー 2018年3月号』の特集記事で、フーリエ級数について復習していたので、第9章は頭の整理に最適でした。
そして、次の2つの言葉はとても印象的で、ハッとしました。定義や定理の表面だけを見ていると気付きにくいのかなと思いました。
「なるほど……ところで、 という関数はもう十分に簡単な形になっていますよね。それをわざわざ三角関数で表す意味はあるんでしょうか。テイラー展開はわかるんです。 という難しいものを、 というやさしい形で表すんですから。でも……」 (330ページ)
数学に必要なものって?
この章で最も印象的だったのは、定理や数式そのものではなく、冒頭の「9.1.1 ひらめきと腕力と」の内容でした。
「自分にはひらめきも腕力も足りていない。特に腕力が足りない」というのが率直な感想です。
そして、9.1.1節と似たようなことが『数学セミナー 2018年9月号』の特集「間違いから発展した数学」に書かれていました。野家啓一さんの「間違いの意義と創造性」という記事です。
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2つを合わせて読むのをおすすめします。
おわりに
残すは最後の第10章です。
これまでは、各章を読んでブログを書いた後に次の章を読んでいました。
今回は、第9章を読んだ勢いでそのまま第10章を読みました。
それでは、第10章のまとめ記事を書き始めましょう!