読むタイミングがぴったりだった! ~ 『仕事論』読書メモ
私は『水曜どうでしょう』の初期からのファンで、DVD全巻購入はもちろん、出演者の著作もなるべく読むようにしています。
しかし、藤村Dと嬉野Dの本『仕事論』は、すぐに読もうという気にはなれませんでした。
- 作者: 藤村忠寿,嬉野雅道
- 出版社/メーカー: 総合法令出版
- 発売日: 2019/02/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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というのも、メンタル不調による休職中で、ビジネス書からは意識的に距離をとっていたため。不調のときにビジネス書を読むと気分が落ち込むことが経験的にわかっていたからです。
『仕事論』というタイトルが、ストレートにビジネス書然としていて、意識的に避けていました。
しかし、リワーク(復職支援プログラム)の受講が終了し、職場復帰の意欲が出てきました。
何気なく書店で手に取ってパラパラめくると、「読めるかもしれない」と思い、勢いで購入しました。
番組のことをよく知っているせいか、すらすら読むことができました。
ざっくりまとめると、この本には次の3つが書かれていると考えています。
- 前半(第1~2章)
- 組織(会社)で働くということ
- 中盤(第3~5章)
- 仕事をする上で、自分の意志を持つことが大事
- 後半(第6章)
- 自分の人生における仕事の位置づけ
前半は、組織で働くことについての2人の強力な思いが書かれていて、メンタルが弱っているときだとかえって追い詰められて、この先を読むのをあきらめたと思います。
正論であり筋が通っているだけに、非常に強力な思いがあふれていて圧倒されました。
中盤は、これまでの自分の仕事の中でできなかったことを、改めて思い起こさせてくれました。
もうすぐ来る復職の後は、自分の意志を持って仕事ができるようにしたいものです。
後半は、書かれている内容が自分の理想に近いという印象を持ちました。
『水曜どうでしょう』でやっていることはその理想を貫き通しているように見える。
しかし、実際問題、多くの人にとって理想通りに生きるのは難しい。
だから、この番組のような生き方にみんなが憧れて、これほど支持を受けているのだと感じました。
この理想は、DVD副音声の中で繰り返し語られています。(以下の記事でまとめています)
全体を通して思うのは、メンタル不調から立ち直りつつある現時点で読むのがぴったりな本だったということです。
道に迷いそうになったときには、また読み返したいと思います。