ジョルダンとルベーグの面積の定義〜『ルベーグ積分講義』読書メモ
ルベーグ積分に再入門したいということで、『ルベーグ積分講義』(新井仁之 著)を読んでいます。
- 作者: 新井仁之
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2003/01/01
- メディア: 単行本
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堅くもないけど多少の骨がありそうなこの本に行き着きました。
現時点で読み終えた第6章までの印象では、ほとんど行間がなくとても読みやすい本です。
頭の中で計算を追える程度に詳しく書かれています。
この本の読書メモ第1回として、第1〜2章についてまとめます。
なお、わかりやすさとイメージを優先して、この記事では「面積」という用語を正しく使っていない部分もありますので、ご注意ください。
2つの方式の面積の定義
「そもそも図形の面積とは何か?」からスタートして、
が書かれています。
ジョルダン方式は、有界であまり複雑ではない図形の面積を測定できます。
一方、ルベーグ形式は、有界に限らない複雑な図形の面積を測定することができます。
ルベーグ形式はジョルダン形式より精密に面積を測定でき、両者で測定した面積が同じ値になることが、第3章で述べられています。
2つの方式の比較
2つの方式の詳細は本文参照としますが、両者を比較すると次のように整理できます。