とても不思議な出会いをした本/『主夫になろうよ!』読書メモ
ブックオフの中をぶらぶら歩いて買う本を決めてレジに行こうと思ったときに、なぜかパッと目が留まって視線が数秒間釘付けになった本がありました。
背表紙が水色でタイトルが黒色というデザインが特徴的な本。
この本の方から「自分を読んでくれ!」と言っているような気がしました。
タイトルは『主夫になろうよ!』。
今後の生き方をどうするかを考えることが仕事のような休職中の自分にとって、とても直接的なタイトルで驚きました。
一方で、何らかのヒントをくれそうな本だと思いました。
- 作者: 佐川光晴
- 出版社/メーカー: 左右社
- 発売日: 2015/02/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分が本を手に取ったときにまず最初にとる行動は、冒頭の数ページを見て自分と相性がよさそうかを確認します。
パラパラ見た感じで、「字が小さくないし、イラストもあって読みやすそう」と直感的にOKだなと思いました。
次の行動は、背表紙を開いて著者紹介を読みます。
すると、著者の佐川さんは自分と同じ大学の出身で、2人の息子さんがいるという共通点があることがわかり、勝手に親近感がわき、この本を買うことを決めました。
家に帰ってから、すぐに読み始めました。
約2時間でノンストップで読み終えました。
このスピードで読むことは自分ではめったにないのですが、それだけおもしろくて、のめり込んだということだと思います。
読んだ後に、印象に残っていることは2つあります。
1つは、家庭にとって子どもを育てることが第一であり、そのための夫婦2人の役割分担は各家庭の状況で異なって当然であること。
もう1つは、世の中で自分を縛るしがらみは本当はすごく少なくて、自分が進みたい道に進んでもいいのではないかということ。
これまでは、世帯主である自分ががんばって働いて収入を稼がなければならないと縛られていました。
この縛りが5年以上の間、徐々に自分を苦しめていって、精神的に参ってしまったんだと思います。
このように自分自身の体の状況が変わったなら、それをしっかり受け止めて、この後はどう進んでいくかを考えなさいと、この本が背中を押してくれたような気がしています。