2022年の数学活動を振り返る
趣味として数学に取り組み始めて約10年が経過しました。*1
そのときの興味や気分でいろいろな分野をつまみ食いしながら、数学を楽しんでいます。
数学書を読んだり、TwitterやFacebookに流れてくる数学関係の話題に触れたり、YouTubeのコンテンツを見たり、という感じです。
2018年から1年間の数学活動を振り返る記事を書いています。
※過去の振り返りはこちらです。 → 2018年 / 2019年 / 2020年 / 2021年
これまでと同様に、2022年の数学活動を振り返ってみようと思います。*2
【目次】
2021年から継続していること
『数学セミナー』の定期購読は6年目、読書メモを再開
2017年4月から『数学セミナー』を定期購読しています。
1ヶ月かけて書き込みをしながら隅々まで読んで、終わった頃に最新号が届くというサイクルが定着しています。
これまでも書いているように、特定の分野への興味が強いというわけではない自分にとって、『数学セミナー』は毎月の特集で様々なテーマを自分の意志に関係なく与えてくれるという形なのが気に入っています。
そして、2022年9月号からは、各号の読書メモを書いて、このブログで公開しています。読書メモは2017年〜2019年に書いていて一時休止していましたが、これを再開しました。
2021年の振り返りで、2022年にやりたいこととして書いた「勉強したことのアウトプットをしていきたい」を実行した形です。
ちなみに、最新の2022年12月号の読書メモはこちらです。
wed7931.hatenablog.com
数学ガールシリーズの執筆段階でのレビューは9作目に
数学ガールシリーズの執筆段階でのレビューは、著者の結城浩さんにお声がけをいただいて、継続させていただいています。
貴重な機会をいただき、本当にありがたく思っています。
2018年の『数学ガールの秘密ノート/行列が描くもの』からレビューを担当させていただき、2022年は以下の本のレビューを担当しました。
- 数学ガールの秘密ノート/図形の証明
- 数学ガールの物理ノート/波の重ね合わせ
- 現在執筆中のシリーズ第16弾(2022年12月段階でレビュー進行中)
現在レビュー中の本で、私がレビューを担当するのが9作目になります。
数学ガールシリーズのレビューをすることで、数学や物理の理解がどんどん深まっていくように思えます。
とても楽しく担当させていただいています!
数学関係の本の“インデックス”の作成
数学関係の本の“インデックス”の作成は、2021年から始めた活動です。
詳しくは 2021年の振り返りの中の記事 をご覧ください。
『数学セミナー』を頭からざっと読んで、各記事からキーワードを抽出する作業をしています。
手作業でなかなか大変なのですが、記事を読み返すこと自体が楽しいので、空いた時間に少しずつやっています。
現在、以下の号の作業が完了しています。
- 2017年4月号から2019年6月号までの全内容
- 2019年7月号から2021年3月号までの特集記事
- 2022年9月号から2022年12月号までの全内容
この作業をやっていると、1つのテーマが複数の号で扱われていることがわかってきます。また、多様な数学のテーマが扱われていることもよくわかります。
まさに、各号に散りばめられた様々な数学のテーマへのインデックスを作る作業です。
2022年のトピックス
熱力学のオンラインセミナーの受講
2021年からオンラインセミナーを受講する形で物理の勉強を始めました。
詳しくは 2021年の振り返りの中の記事 をご覧ください。
2021年10月から2022年8月までの約1年間、熱力学のオンラインセミナーを受講しました。
このセミナーを受講することにより、『熱力学の基礎』の第1巻をすべて読んだ形です。
熱力学は高校物理レベルの理解も怪しかったのでやや不安でしたが、微積分を使った議論をおおよそ追いかけることができた(理解できたとは言っていない)と思っています。
昨年春から物理のオンラインセミナーを受講して、昨日で通算30回の講義が終了して、いったん一区切り。
— 7931 (@wed7931) 2022年8月21日
最初の半年は量子論、そのあと1年は熱力学。
数学科に入って20年くらい数学ばかりを追いかけてきたけど、物理もおもしろい!! #ロマ数トレラン pic.twitter.com/Ro30UAQxzN
数学や物理の本をしっかり読んでみた
2022年は、例年に比べて、数学・物理関係の本をノートを取ったり本に書き込んだりしながら読むことが多かったと思います。
特に、10月から『正多面体と素数』をノートを取りながら読み始めました。
『正多面体と素数』第9章まで読み終わった。第9章〜第10章が山場。第10章にざっと目を通したところ、第9章より険しそう。第11章〜第14章は一般論でさっと流せそうなので、もうひと頑張りしよう。そして、最後の第15章を楽しみに待つ。 pic.twitter.com/If1OrFM0Z9
— 7931 (@wed7931) 2022年10月16日
他にも、昨年の量子論のセミナーの受講の影響もあって、『入門 現代の量子力学 ― 量子情報・量子測定を中心として』も少しずつ読んでいます。
また、本ではありませんが、学生時代に勉強していた表現論の復習を兼ねて、渡邉究先生のリー代数のYouTube動画をよく見ています。(入浴中の楽しみです)
赤江アナのお父様のコラッツ予想への挑戦
2022年1月、TBSラジオ「たまむすび」のパーソナリティである赤江珠緒さんのお父様が、コラッツ予想の証明に挑戦したということが番組内で明らかになりました。
この挑戦について都度報告されるラジオの放送を聴いたり、赤江さんのお父様の自費出版の本を読むなど、約1年間追いかけていました。
アマチュア数学愛好家の1人として、この挑戦を追いかけることで、得るものがたくさんありました。
これについては、話すと長くなりそうなので、改めてブログでまとめたいと思います。
2023年にやりたいこと
前回の振り返りで、2022年は「日曜数学会などの場で勉強したことを発表してみたい」と書いたのですが、仕事が忙しかったりで発表の場に立つことはできませんでした。
Twitterやブログでの発信はできているので、2023年こそは小さいことでも発表の場に立つということをやってみたいと思います。
2023年もこれまでと変わらず、自分のスタイルで数学を楽しんでいきたいです。