「自然の中にいると心が安らぐ」の意味がやっとわかった
ここ数年で、近所の大きな公園に行くことが増えました。
きっかけは精神的に不調になったこと。
休職1回目のとき、復職に向けて体力づくりをするために公園の中を歩くようになりました。
その後に公園に行く回数がかなり増えました。
何かあると、車で公園に行って、草木や海を見ながらぼーっとしたり、本を読んだり、散歩をしたりしています。
そうすると、だんだん心が落ち着いてくることに気づきました。
これが世にいう「自然の中にいると心が安らぐ」というようなことなのかなと思いました。
それまでは「自然の中にいると落ち着く」とか「自然の中で食べるごはんはおいしい」のような、「自然の中にいると○○だ」という言葉に疑問を持っていました。
「自分は感じたことがないし、そんなことあるわけない」と。
ここで立ち止まって考えてみます。
高校生まで過ごしていた実家は畑の真ん中にありました。
中学校までは通学路も学校周辺もほとんどが畑。
高校は市街地にありましたが、オホーツク海沿いの崖の上にあり、冬は学校の中から流氷が見えました。
大学は実家を出て暮らしました。
キャンパスは日本でも屈指の広さで、草木はもちろんあり、川も流れています。
なので、学校に行くこと自体が、公園の中を歩いているようなものでした。
そして、就職して北海道を出ることになりました。
今考えてみると、就職後に住んだ場所は自然に囲まれている感じはほとんどしません。
ですが、ほんの10分程度でも車を走らせれば、大きい公園や海などに行くことはできます。
しかし、公園や海といった場所に自分の意志で意図的に行った経験がないので、そのような場所に行くという考えがありませんでした。
そうこうしているうちに体調を崩して、公園に自分の意志で通うようになりました。
そして、ようやく「自然の中にいると心が安らぐ」ことを実感し、その言葉の意味を理解しました。
自分の中のあたりまえに気付かずに、他の人の言葉や経験を否定してしまっていること、他にもあるかもしれませんね。