最近、このツイートを見て、ずっと頭の中にあったもやもやが解消された気分になった。
「お前がしたい数学というのは本当に研究なのか? 既によく整理された理論体系を理解し鑑賞したいだけなんじゃないのか?」「それは…」「それは趣味としてやる数学の勉強であって 仕事としての数学の研究ではないんじゃないのか? 数学を仕事にする覚悟は?」 「…」 pic.twitter.com/GlMsnYI3X9
— yuka_math_phys (@yutkatkitkat) 2018年3月17日
なぜなら、「自分の中にある『数学をしたい』という思いは何なんだろう?」という疑問に対する答えが見えたから。
今は会社員*1であり数学者ではないが、単純に数学をするのが楽しい。
現在の自分にとって、「数学をする」とはどういうことだろう。
高校生までは、問題を解くのが数学をすることだと思っていた。
大学~大学院では、数学書に書かれている内容を可能な限り理解することで数学をしていると考えていた。
内容というか、証明の論理を追うことが目的化していたが。
今は、「数学に関するネット上の情報や本をざっと読む」のが楽しい。
個々の内容を深くは理解できないけど、今まで勉強した数学を改めて振り返って、
- 今まで手を付けてこなかった数学の分野の概要を知りたい。
- 過去にわからなかった数学の内容を少しでも理解したい。
- 数学の分野の思わぬつながりに気づきたい。
という思いがある。
つまり、数学そのものをなるべく広く深く知りたい欲求がとても強い。
一方で、新しい数学的事実を自ら発見したことはないし、無理だと思い込んでしようとしなかった。
本当は数学者になりたかったが、大学に入ってから先生や先輩・同級生の頭の良さに驚き、太刀打ちできないと断念した。
そういう自分にとって、数学をしたいという思いは何なのかとずっと思っていた。
それが最初に紹介したツイートにある
既によく整理された理論体系を理解し鑑賞したい
という言葉そのものだと思って、とてもすっきりした気分になった。
*1:メンタル不調で休職中ですが…