7931のあたまんなか

数学/読書メモ/自分の考え方/水曜どうでしょう/交通関係(道路・航空)など、頭の中にあることを書き出しています。

「自分が生きていれば、それでいいんだな」

ポンコつっこさんのこの記事を読んで、とても心が揺さぶられました。*1

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タイトルの「親孝行の本当の意味はあなたが生きていること」

これは本当に正しいと心からそう思います。両親の子どもとしても、2人の息子の親としても。

メンタルの状況が本当にひどいとき、消えてしまいたいと思うことが何度もありました。それが何日も続くこともあり、とても苦しい時間でした。

幸いにも、ここ1年近くはそういうことを思うことはなくなってきました。

それは「自分が生きていれば、それでいいんだな」ということに気付いたことが大きいと思います。

自分は2人の息子の父親で、いろいろと期待することもあるけど、まずは生きていてさえいてくれればいい。

この思いは、私の両親も同じなんだろうなと思うようになりました。


こう思えるようになったきっかけは、「死ぬ辞め」で知られる『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』を読んだことです。

メンタルが最悪のときになんとか読んだ本で、いろいろなことを教えてくれました。

中でも、この言葉が非常に印象的でした。

「仕事上の立場は替えがきく」と言いましたが
替えのきかないものも存在します。
 
あなたが誰かの息子や娘であり
誰かの父親や母親であること
 
誰かの夫や妻であり
誰かの兄弟や姉妹であること
 
誰かの孫や祖父母であり
誰かの恋人であり誰かの友人であること
 
これらは絶対に替えがききません
  
(104ページのマンガ内の文章を抜粋)

このページを読んで、涙が止まらなかったことを覚えています。*2


自分自身、心身ともにまだ回復しきってはいません。

でも、前を向くことはできるので、ひとつひとつ進んでいこうと思います。

*1:同様の内容が書かれているブログはこちら → 親孝行の本当の意味はあなたが生きていること - 心がよろけそうなときに読むポンコツ日記

*2:ほかのページでも何度も涙しました。

ドラクエの「にげる」、麻雀の「おりる」

ドラクエの「にげる」麻雀の「おりる」。

私にとって、どちらも似たようなエピソードがあります。

ドラクエの「にげる」

フジテレビのCSチャンネルゲームセンターCXという番組があります。
よゐこ有野晋哉さんがTVゲームをプレイする様子を放送している番組です。

otn.fujitv.co.jp

この番組をたまたま見ることがあり、このときは『ドラゴンクエスト』をプレイしていました。いわゆるドラクエ1です。

ドラクエは1~6くらいまでやったことがあり(最後までクリアしたのは2つくらい)、懐かしいと思いながら見ていました。

戦闘シーンを見ていると、有野さんが「にげる」を多く使っていることに気付きました。

そして、「自分はドラクエで『にげる』を使ったことはほとんどない」と気づきます。

使ったことがないというよりも、「頭の中に選択肢として浮かんでこない」「視野に入っていない」と言った方が正しいかもしれません。

自分のこれまでの生き方を振り返っても同じだなと思いました。

  • こうだ!と思った方向に向かって前に進む
  • 一方で、途中で軌道修正するのが苦手
  • そして、撤退することを考えることはない

もう一つ、同じようなことに気付かされた場面があります。

麻雀の「おりる」

これもテレビの話で、麻雀番組を見たときのことです。

麻雀番組では、4人が麻雀を打つ様子に加えて、アナウンサーによる実況も放送されます。

番組を見ていて、実況の方が「○○さん、おりましたね」ということを言っていました。

このとき初めて「おりる」という言葉と意味を知りました。

麻雀を知らない人でもわかるように説明すると、

自分が勝ちに向かうよりも、相手に負けないようにする方が得策と判断して、勝負の舞台から降りる

という感じでしょうか。*1

それまでパソコンや対人で麻雀を打つことがありましたが、一度もおりたことがありませんでした。

上の「にげる」と同じで、頭に浮かんでこなかったです。*2

「にげる」「おりる」は実は有効な戦術なのかも

それ以降、自分で麻雀をするときにおりるようになりました。

そして、勝つことが増え、「おりる」ことが有効な戦術だと気付きます。

しかし、実生活では「おりる」を実践したことはありませんでした。
「にげる」も同じで、実践したことはほとんどありません。

しいて言えば、仕事でのストレスが限界に達してしまい、やむなく休職したことでしょうか。

でも、これは自分の意志で「にげる」「おりる」を選択したとは言いにくいです。

今後の生活や仕事では、「にげる」「おりる」も一つの選択肢だということを頭に入れて行動したいと思います。

もちろんゲームと同じようにはいきませんけど。

*1:うまく説明できているか、あまり自信がないです…。

*2:戦術的な知識不足だったことも大きいと思います。

ブログを書いている3つの理由

2018年に入ってから、ブログの更新頻度を上げています。
その前も細々とやっていましたが、いろいろ思うことがありまして。

そこで、私がブログを書いている3つの理由をまとめておきます。

(1) 頭の中を整理するため
(2) 同じ悩みを抱えている人にヒントを提供するため
(3) リハビリのため

(1) 頭の中を整理するため

寝ている時間以外は、何らかのことをぼんやり考えていることが多いです。

煮詰まってくると紙に書き出して考えることもあります。
紙に書き出すのは、もやもやしてとにかく頭の中を吐き出したい場合。
だいたい後ろ向きなことが多いです。

前向きなことは、PCで文章にして整理することが多いです。
その結果をブログで公開しています。

ブログで公開する場合はよく考えて文章を書くことになるので、頭がすっきりすることが多いです。

(2) 同じ悩みを抱えている人にヒントを提供するため

もし、ある悩みを抱えているとします。

この場合、自分自身で答えを出そうとしても出ないことがあります。

そうすると、インターネット上で同じような悩みを持った人の経験談を探したくなります。

自分とぴったり同じような人はそうそう見つかりませんが、似たような悩みの人はいます。

こういう人を見つけると単純にうれしいですし、その方の経験談や考えた道筋はとても役に立ちます。

私がうつ病になったときは、似たような境遇の人のブログに書いてある内容が役立ったことがあります。

今度は自分が経験談などを書いて、同じ悩み*1を抱えている人にヒントを提供してあげたいと思っています。

(3) リハビリのため

うつ病で休職していると、体力や思考力などがだんだん落ちてきます。

私の場合は体力低下が顕著ですが、少しでも維持・向上させるために地道にやっているつもりです。
ただ、基礎的な体力があまりないので、なかなか効果が実感できません。

思考力は体力ほど落ちていませんが、本を読むなどして保っていました。

しかし、読書だけではインプットの多さに飲み込まれてしまって、かえって苦しくなってしまいました。
インプットと同じバランスで吐き出す場所がないと苦しいなと。

それじゃぁということで、ブログで比較的長い文章を書いてアウトプットしてみようという考えになりました。

これをすれば、病気が快方に向かった後にもアウトプットの経験を生かせるだろうと考えました。

このようにリハビリの一環でブログを書いています。

ブログのネタはたまる一方

ブログに書きたい内容はEvernoteと紙のメモ帳の2ヶ所に書き出しています。

ネタはたまる一方で、ひとつひとつ書くのはなかなか大変ですが、ゆっくりやっていこうと思います。

*1:もちろん病気のことだけでなく、数学をはじめあらゆることについてです。

メンタルクリニック診察時に持っていくメモ(サンプル)

およそ半年前に「診察時に自分の状況を簡潔に伝えたい」という記事を書きました。

wed7931.hatenablog.com

このころと同じく、今もメンタルクリニックに通っています。

その後も自分の状況をうまく伝えられないかと思っていましたが、数ヶ月前から診察時にメモを作って印刷して持っていくことを始めました。

このメモを使った診察を10回ほど重ねて、軌道に乗ってきましたのでご紹介します。

診察時に持っていくメモのサンプル

■体調面
・【前回と変わらず】気分がだんだん落ち着いてきた。
・【前回より上向き】昼間に趣味の○○をやろうと思うようになった。
・3月22日にほぼ1日寝込んでしまった。原因は○○。対応は△△。
 
■生活面
・【継続中】朝の散歩と軽いストレッチを毎日やっている。
・【新規】毎日のルーチンの作業として、○○を始めた。
 
■環境面の変化
・4月から、妻がパートで働くことになった。
 
■今後にむけて考えていること
・復職に向けて、○○を考えている。
 
■その他
・ほかの病院に通っていれば、その経過を簡単に書く。
・「診断書をもらう」などの依頼事項を書く。

上の例で書いた内容は、あくまでフィクションですが、

  • ■で示した記載する項目
  • 【 】で示した前回診察時からの変化がわかるような記載方法

は参考になるかと思います。

メモを使った診察の4つの利点

診察にメモを持っていくことで、次の4つの利点があると考えています。

(1) 診察前の頭の整理ができやすくなる

文字に起こすことで、自分自身の頭の整理がしやすくなります。

体調のことに限らず、ものごとを考えるときは文字として書くことが大事ですね。

(2) 限られた時間内で効率的に自分の体調を伝えられる

診察時は、先生にメモを見せて、2人で読み合わせるように進めています。
(幸い、私の主治医はこのような診察で対応してくれます)

最初はぎこちなかったですが、回数を重ねるとうまく伝えられるようになりました。

(3) 大事なことの言い忘れを防止できる

話したいポイントをメモに書いておけば、言い忘れはかなり削減できます。

(4) 診察前に客観的な意見をもらえる

これは家族のいる方などに限られますが、診察前にメモを家族に読んでもらうことで、客観的な意見をもらえることもあります。

私はいつも妻に読んでもらい、客観的に見た病状と書いたことが合っているかを確認してもらっています。

メモ作りはだんだん楽になります

最初は自分なりの小さなメモで構わないと思います。
話す内容を少しでも頭からアウトプットするだけでも効果ありです。

また、1回目は書くのが大変かもしれません。
しかし、2回目以降は前回のメモを更新するだけなので、作業量が減ってきて楽になります。

気になる方は始めてみてはいかがでしょうか?

『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』読書メモ

うつ病による2回目の休職が始まって約半年。
精神的にようやく復調してきて、書店や図書館に足を運ぶことが多くなりました。

地元の図書館に行ったとき、普段は見ないような書棚を眺めていると、この本が目に入ってきました。
前からちょっと気になっていた、丸岡いずみさんの『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』です。

丸岡さんといえば、日本テレビのニュースキャスターというイメージを持つ方が多いと思います。
北海道出身の自分は、「UHB北海道文化放送)のアナウンサーだった人」というのがやはり印象的です。(この本に出てくる「オモシロガールズ」が懐かしい!)

この本には、北海道でのアナウンサー生活から始まって、日本テレビでお仕事をしている際にうつ病を発症したこと、そしてうつ病とどう付き合うかが書かれています。

初めて読んだうつ病経験者のエッセイ

これまでに自分の病気を知りたくて、「うつ病とは何か」というような解説本や「回復に向けての過ごし方」という本は何冊か読みました。

また、細川貂々さんの『ツレがうつになりまして。』田中圭一さんの『うつヌケ』などの体験談のコミックエッセイは読んでいましたが、文字で書かれたエッセイを読むのは初めてです。

ある程度回復してきて、これからどう生きていくかを考える余裕が出てきて、他の方の経験を知りたいと思い始めています。

自分と似ているところがたくさんあった

自分とは職種や有名度合いはもちろん違いますが、よく似ていると思うことがたくさんありました。
例えば、このようなことがあります。

うつ病になる前は…

  • 小さいときから、苦手なことについてはとことんがんばれない。できないことをできるようにしようとは思わない。
  • もともとの性格は深く思い悩まない。つらいことがあっても、その日のうちか寝れば解消できる。だから、「うつ病とは無縁」だと思っていた。

体調がおかしくなると…

  • 忙しくて寝る暇がなくて、「この生活はいつまで続くんだろう?正直、もたないな」と思うようになる。
  • 夜眠れない。お腹が空かない。イライラする。
    • 自分はこれに加えて、頭痛と吐き気がひどかった。

うつ病を発症すると…

  • ひとつの場所にじっとしていられず、ソワソワする。
  • 音や光に過敏になる。
  • ネガティブな思考がグルグルと頭に浮かんでくる。
  • 死んだ方がましかもと思う。

丸岡さんは環境を変えられたのがすごい

もちろん自分とは違うところもありました。

丸岡さんが自分といちばん違うのは、転職や異動などを通じて、自分が置かれる環境を主体的に変えられたことです。

自分は「環境を変える」ことを主体的にできなかった。

例えば、学生時代は、中学校卒業から高校入学のように、自分の意志とはほぼ無関係に自動的に環境が変わります。
もし、中学校が大好きでも3年経てば、卒業して強制的に学校から出される。
一方、中学校が大嫌いでも3年我慢すれば、卒業して新しい高校や社会という環境に向かえる。

ただ、就職をすると、環境は基本的に自分で変える必要があります。
数年おきに転勤がある一部の公務員の方はいますが、それでも学生のときのように流されずに、自分の意志は必要だと思います。
自分には、この意志や意識が希薄だったと思っています。

うつ病と付き合うための心がけ

これについては、印象に残った言葉をリストします。
自分なりにもこのような心がけを作れればと思います。

  • 「順風満帆な思い通りの人生を歩んでいる人」という自分像を壊さないようにしていたことが無自覚のストレスだったのかもしれない。
  • 世間の物差しよりも、自分の物差しで生きる。
  • 日々の生活で自然とのつながりを持つ。
  • 「いつかは終わる」を意識する。

おわりに:経験者の声をもっと知りたい

丸岡さんの『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』を読んで、他の体験記をもっと読んでみたいと思うようになりました。

やはり、経験者の言葉はとても重いです。

自分への過剰な謙遜 → 自己評価の基準が高すぎる?

これは、下の昨日のブログ記事の続きです。

wed7931.hatenablog.com


前の記事では、「過剰な謙遜」を裏付ける行動として、次の2つを挙げている。

  • 1つ目は中学時代の定期テストでの行動。
  • 2つ目は社会人になってからの仕事への取り組み方。

実は、この記事の最後については、「過剰な謙遜は自信過剰と同じことだったのかもしれない」と結論付けようと思ったが諦めた。
直感的にはこう思ったが、論理的に自信過剰につながらずに諦めた形だ。

そう思っている中で、ぼん‏ (@bon_puyo) さんから以下のようなコメントをいただいた。

自己評価の基準が高すぎる」という指摘がこれだ!と思った。
ここから進んで、自己評価が高いゆえに達成できないと考えて、自己評価のハードルを自ら下げる行動をとっていた例がある。

  • 1つ目の例では、中学校の定期テストで、社会のテストが点数が取れすぎると考えて、何問かを故意に間違えて自分の点数を下げる行動をとった。
  • 2つ目の例では、自分が設定したハードルが高すぎると考え、自分の仕事にブレーキをかけて、最低限求められるレベルで成果物を仕上げる。

今考えると不思議な行動だが、このようなことをしていた。(特に1つ目の例)
深層心理としては、トップに立って目立ちたくないというのがあるのかもしれない。

正直なところ、自分では不可解と思える行動だが、自分にこういう特性があるんだということは頭に入れておきたい。(昨日と同じ結末)

自分は過剰に謙遜していたのかもしれない。/結城浩メルマガVol.297を読んで

2017/12/5の結城浩さんのメールマガジンの感想として、次のようなツイートをした。

うつ病になって、ネガティブなことをぐるぐる考えることが多かった。ここ1ヶ月くらいはこのようなことは少なくなったが。

不調に陥った原因を取り除くためにどうすればいいか?
本を読んだり、ネットを調べたりした結果、次のようなことが必要だとわかった。

  • 自己肯定感を上げる。
  • あるがままを受け入れる。

でも、具体的にどうすればいいか?はよくわからずにいた中で、結城さんのメールマガジンの内容に1つの答えを見つけたように思えた。


このツイートが結城さんの目に留まり、いくつかリプライを返していただいた。


結城さんの「過剰な謙遜」という言葉はすごく腑に落ちた。
最初のツイートで言いたかったのはこういうこと!という感じで。

そして、過剰な謙遜は自分で意識してやっていることではないが、これまでを振り返るとこれを裏付けるような行動がいくつか頭に浮かぶ

1つ目は中学時代の定期テストでの行動。
2つ目は社会人になってからの仕事への取り組み方。
他にもあるかもしれない。


今からこのような行動特性をガラッと変えることは難しいと思うので、自分にこういう特性があるんだということは頭に入れておきたい。