2018/2/24(土)に木更津市内で行われた『海苔まつり』に行ってきました。
対象は市内小学校の児童と保護者。
見た感じでは、約30組が参加していて、1~3年生くらいが多かったようです。
朝9時から昼3時まで、海苔づくしの1日でした。
その様子をレポートします。
四角い海苔を作ってみよう! ~ 海苔付け体験
おにぎりやお寿司などで、四角い焼き海苔をよく使いますね。
これを自分で作ってみよう!という体験です。
まずは、海苔巻きで使うようなすだれの上に木でできた型枠をのせます。
その中に、生海苔と水を混ぜたものを流し込みます。
枠の中に均等に生海苔を入れるのは、意外と難しいです。
何回かやると、だんだん上手にできるようになりました。
そして、枠を外します。
次に、上から体重をかけて水分を抜きます。
水分を抜く前はフェルトくらいの厚さがありますが、水分を抜くとかなり薄くなります。
最後に「おおさか」と呼ばれる金属製の道具にすだれを固定して、数時間天日干しにします。
こんな感じで10枚以上作りました。
説明してくれた漁師さんがクッキーの型を用意してくれていて、いろいろな形のマイ海苔も作りました。
この日は風が強く、午後から屋内で乾燥させました。
耳を澄ますと、「パチパチ」と海苔が乾いて、すだれからはがれる音がしました。
時間内に乾ききらなかったので、すだれのままで家に持ち帰りました。
家で食べる場合は、火であぶって食べるとおいしいです。
IHの場合はフライパンで熱してもいいようです。
網についた海苔をとってみよう! ~ 海苔とり体験
漁師さんが海中に設置してあった収穫前の海苔がついている網を持ってきてくれました。
駐車場にこの網を広げて、網についた海苔を手でとる体験です。
今は網の中を船が通りぬけて機械で海苔をとりますが、数十年前までは手作業でとっていたようです。
制限時間は30分。
律儀な漁師さんで、ストップウォッチを持って、「あと14分30秒だよ!」というように言ってくれました。
後半は子どもみんなでは網の下に入って、ぶどうの収穫のように海苔をとっていました。
上から降ってくる海苔にはお構いなし!
髪の毛や服に海苔は付きますが、1時間くらいで乾いてひじきのようになるので、意外と簡単に取れました。
袋に入れた海苔は家に持ち帰って食べます。
海水から上げたままの状態なので、よく洗って食べてくださいとのこと。
冷凍保存する場合は、洗わずに小分けにしておくと便利だそうです。
海苔がどうやってできるかを知ろう!
漁師さんが海苔の秘密を説明してくれました。
知らないことがたくさんありました。
いくつかメモしておきます。
- ノリは胞子で増える生物で、自然界ではカキ殻に付着しているらしい。
- 漁師さんは胞子を海水で育てるところから始めている。(つまり養殖)
- 育てたノリの赤ちゃんを網に付けて、海水から入れたり出してノリを育てる。
- 「一番海苔」が長い期間収穫できるように、網を冷凍保存して順繰りに海水に入れている。(これがいちばん驚きました!)
- 海苔を収穫して機械に入れると、洗浄→四角く成型→乾燥→帯び付けまで自動でやってくれる。
海苔料理を食べよう!
地元の方が作ってくれた海苔料理を食べました。
生海苔のみそ汁、生海苔の雑炊、生海苔の三杯酢です。
どれもおかわりするほどおいしかったです!
そして、木更津高専で先生をされていた方が考えた海苔パウダーの料理もありました。
海苔パウダーを生地に入れたドーナツやと海苔パウダーをかけたポップコーンです。
海苔パウダーは見た目は青汁の粉みたいな感じです。(青のりより、もっと細かいです)
味は海苔の味がしてとてもおいしかったです。
「今までの体験イベントでいちばん楽しかった!」
コンビニのおにぎりなどで毎日のように食べている海苔のことがよくわかって、とてもいい体験ができました。
長男は「今までの体験イベントでいちばん楽しかった!」と言っていて、参加してよかったと思いました。