概算を暗算で行うトレーニング/検算を拡大解釈する
小学校の算数では、暗算・概算・検算について学習します。
具体的に言うと、こういう内容です。
- 暗算
- 筆算を学習した後に、「24+53」や「23×3」のようなやや簡単な計算を筆算をせずに暗算する。
- 概算
- 概数(四捨五入、切り上げなど)を学習した後に、「58447+71209」や「63029÷193」のような式の計算結果を見積もる。
- 検算
- 確かめの計算などとも呼ばれます。「67-39=28 は 28+39=67 で確かめられる」「68÷8=8あまり4 は 8×8+4=68 で確かめられる」など。
筆算などを使って、正しい計算結果を出すトレーニングはよく行われます。
一方で、暗算・概算・検算は、学校教育ではあまり重要視されないように思っています。
また、年齢が上がってきて働くようになると、正確な計算結果を出すことはそれほど求められなくなります。
概算を暗算で行い、規模感を短時間でつかむことが求められるようになる実感があります。そして、規模感がだいたい合っているかを確認するための検算も必要です。
個人的には、概算を暗算で行うトレーニングを学校でも取り入れていいのかなと思っています。
また、検算を拡大解釈した上で意識させるとよいのではないかという考えです。
検算の拡大解釈の具体例を挙げてみます。
- 与えられた小数や分数に近い整数は何か。
- A×(1より小さい数) は A より小さくなる。
- A÷(1より小さい数) は A より大きくなる。
ほかにもあるかもしれませんが、小数や分数の計算結果の確認に役立つものが多いと思います。
これらは普段の計算トレーニングで自然と発見されるものかもしれませんが、計算が苦手な人にアドバイスすると有効かもしれません。
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