特集「教科書だけじゃない!数学の本」~『数学セミナー 2018年5月号』読書メモ
『数学セミナー 2018年5月号』の特集は「教科書だけじゃない!数学の本」です。
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2018/04/12
- メディア: 雑誌
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タイトルにもある通り、数学の本というと教科書に加えて、参考書や問題集が思い浮かびます。実際に、私が中学生や高校生のころは参考書や問題集を読んで、問題演習をしていました。
大学に入ると、数学の専門書(数学書)に加えて、数学関係の雑誌やノンフィクションの本があることを知ります。学生時代は講義などの内容を把握するのに一生懸命で、数学の専門書ばかりを読んでいました。
ほかにもいろいろな数学関連の本がある
この特集では、次のような切り口で数学関係の本を紹介しています。
この中のいくつかについて、自分が読んだ本や気になる本を挙げてみます。
数学のノンフィクション、一般向け啓蒙書
この手の本では、フェルマーの最終定理に関する本は2冊読んだことがあります。詳しくは以前書いた記事を読んでください。
1年ほど前に『数学する身体』(森田真生 著)を読み、とても引き込まれました。数学の歴史に興味が出てきました。
- 作者: 森田真生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/10/19
- メディア: 単行本
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森田真生「数学する身体」読了。のめり込んでしまって、自分にしては短期間で読めた。最近読んでいる数学関係の本の影響もあるが、数学史にとても興味が出てきた。ある概念(例: 群)のもとになる実体(例: 対称群)がどのように考えられて、それがどのように抽象化されてきたかなどに興味がある。
— 7931 (@wed7931) 2017年6月6日
最近気になるのは、『数学の大統一に挑む』(エドワード・フレンケル 著、青木薫 訳)です。NHK Eテレで放送されていた『数学ミステリー白熱教室』を見て興味がわきました。
- 作者: エドワード・フレンケル,青木薫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/07/13
- メディア: 単行本
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数学小説・マンガ
まずは、本文でも紹介されている『数学ガール』シリーズ。
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/04/14
- メディア: 単行本
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最新刊の『ポアンカレ予想』はいま読んでいます。既刊の5冊はすべて読みました。『数学ガール』は10年近く下火になっていた私の数学熱に火をつけた本です。
これ以外の小説やマンガはほとんど読んだことがありません。数学以外でも、小説やマンガは読むことがないので。
本文では10冊程度紹介されていて、こんなにたくさんあるのかと驚きました。
数学雑誌
『数学セミナー』は定期購読を始めて1年以上が経ちました。
大学レベルのいろいろな分野の数学を毎月ざっくりと俯瞰できるのが楽しいところです。大学時代によくわからなかった内容が理解できるようになる経験も多くあります。
今考えると、学生時代からきちんと読んでおけばよかったという後悔があります。
おもしろかった本と気になる本を1冊ずつ
おもしろかったのは数学の絵本。
『アリになった数学者 (月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)』(森田真生 著)は、絵本と言いながらもかなり深い話です。
アリになった数学者 (月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)
- 作者: 森田真生,脇阪克二
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2017/08/03
- メディア: 雑誌
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気になる本は『サッカーマティクス 数学が解明する強豪チーム「勝利の方程式」』(デイヴィッド・サンプター 著、千葉敏生 訳)。
サッカー好きの友人が勧めてくれました。スポーツと数学の関係はどうなっているんだろう?と気になります。
サッカーマティクス 数学が解明する強豪チーム「勝利の方程式」
- 作者: デイヴィッド・サンプター,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/06/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:本文では、レク・マス(Recreational Mathematics)と総称しています。