見えてきた2つの行動特性、ひとりSlackなど / 結城浩メルマガVol.325を読んで
2018/6/19発行の『結城浩の「コミュニケーションの心がけ」Vol.325』は気づきがたくさんあったので、ブログにメモしておきます。 *1
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— 結城浩 (@hyuki) June 18, 2018
■「ひとりSlack」で知的生活のパワーアップ(2)
■角の立たない伝え方
■再発見の発想法
■「自分の得意なもの」を判断する基準
■自分が書いたものに対する攻撃への対処https://t.co/jkPpRu7HZ6
見えてきた自分の行動特性(1):前にもブログに書いた「過剰な謙遜」
『「自分の得意なもの」を判断する基準』の内容を引用します。
まず、「好き・嫌い」が自分で判断するものなのに対し、「得意・不得意」は他人から判断されるものじゃないでしょうか。
(中略)
ということで「自分の得意なもの」を判断するときには、
- 自分の考えだけではなく、他者からの評価はどうか
- 関心のある具体的な分野だけではなく、抽象度を上げたときの「共通の何か」はないか
を考えてみてはどうでしょうか。この二つをまとめるなら「自分自身を多面的に見る」ということになるわけですけれど。
自分にとっての得意/不得意なものは、他者からの評価を参考にする度合いは小さく、自分自身で判断することが多いです。
違う言い方をすると、他者から高評価を得た場合にこのように思います。
- 自分が苦手だと思っていることは「そんなことはないはずだ」と思う。
- 自分が得意だと思っていることは、「やっぱりそうでしょ?」と思う。
以前に書いた記事でいうと、根底には過剰な謙遜というものがあるのかもしれません。
見えてきた自分の行動特性(2):「相手を動かそう」と考えている
『角の立たない伝え方 - 教えるときの心がけ』の内容を引用します。
結城は「角が立たないようにしている」というよりも「相手を動かそうとしていない」ように思います。
多くの人は、自分の考えや行動について他人からあれこれ指図されるのを嫌います。「あれしろ、これしろ、こう考えろ」なんて言われたくないのが多くの人の気持ちです。そうですよね。ふだんと違うことを強制されるのは好みません。
他人からあれこれ指図されたくはありませんが、でもその一方で、自分とは違う人の新しい話やおもしろい話を聞きたいという気持ちも同時に持っているものです。つまりふだんと違うことを求める気持ちもあります。
(中略)
そしてまた多くの人は「他人の話を聞くこと」よりも「自分の話を他人に聞いてもらうこと」を求める場合が多いものです。自分が伝えたいことを受け入れてくれる人を求めるのが人情です。ちょうど、あなたと同じように(そして私と同じように)。
「相手を動かそうとしていない」という表現が非常に斬新でした。なぜなら、自分が意識したことがない考え方なので。
自分は「相手を動かそう」と思うことが多いです。
やや雑な表現をすると、「自分が通ろうと思った道に障害物があったときに、その障害物をなんとかどけて進もうとする」という思考をする傾向があるので、「どけてもらうために会話をする」というイメージです。
「相手を動かそうとしない」という考えもあることを頭に入れておこうと思います。
エクスポート/インポートの応用例
システムエンジニアなのでエクスポート/インポートというと、「データベースのデータをファイルに吐き出して、そのファイルを読み込ませてデータベースに入れる」というのがまず頭に浮かびます。
今回のメルマガでは、スキルと転職の例に応用して説明しており、なるほど!と思いました。
ひとりSlackの進捗状況
何回か前のメルマガでひとりSlackをやってみよう!と思い立ち、空き時間を使ってちょこちょこSlackを触っています。
現時点では、まずは既存のデータの流れの整理が必要かと思っています。
- Twitter、Evernote、Gmail、Googleカレンダー、はてなブックマーク、RSS、Dropboxなど
- 連携ツールはmyThings。(IFTTTはほとんど使っていない。)
- あまりできていないのは、ToDo管理とリマインダー。
その結果でSlackが必要なさそうと思えば、それはそれでOKです。
おわりに~住職さんの法話
結城さんのメルマガを読むと、お寺の住職さんの法話を思い出します。
私の実家は、あるお寺の檀家で、法事でお寺に行くと住職さんがいつも法話を聞かせてくれます。
住職さんの経験をもとに、
- 以前にこんなことがあった。
- もう少し視野を広げるとこういうことなのかもしれない。
- なので、今生きている私たちはこう考えていくとよいのではないか。
という話をしてくれます。
結城さんのお話の流れはこれにとても似ていて、個人的にはとても理解しやすくて気に入っています。
*1:自分用リンク(ニコニコチャンネル)ch.nicovideo.jp
立体図形に慣れ親しめる「サイコロキャラメル」と「ピタゴラス」
以前にブログに書きましたが、数学の図形の問題がとても苦手です。
そして、平面図形よりも立体図形がもっと苦手です。
例えばこのような問題です。
- 立体のある点からある面に下ろした垂線の長さを求めよ。
- 立体の断面積を求めよ。
- 回転体の体積を求めよ。
図がかけたとしても、立体的な図形のイメージがつかみづらいので、考えているうちに頭が混乱してきてしまいます。
40代に近づいた私が苦手なのはしょうがないとして、私の子どもたちには図形に慣れ親しんでほしいと思うのが親心です。
私の家にあるもので、立体図形に慣れ親しめると思えるおもちゃを紹介します。
立方体で遊べるサイコロキャラメル
サイコロキャラメル をご存知のみなさんは多いと思います。
サイコロキャラメルは2016年まで全国発売されていましたが、その後は北海道限定で売られるようになりました。
北海道内のお土産屋さん、アンテナショップ、ネット販売で購入できます。
私の家にあったのはこの2パターンでした。(実家が北海道にあるので、帰省するといつも買っています。)
ご存知のように立方体のサイコロです。
はさみで切れば、簡単に立方体の展開図ができます。
立方体、正四面体、円の面積も勉強できる「ピタゴラス」
ピープル株式会社が出している ピタゴラス シリーズというおもちゃがあります。
5年ほど前に父がプレゼントしてくれて、子どもたちはよく遊んでいました。
ピタゴラスは図形に慣れ親しむにはピッタリのおもちゃだと思っています。数学好きの大人でも十分楽しめます。
ピープル ピタゴラス(R) ひらめきのプレート PGS-119
- メディア: おもちゃ&ホビー
いろいろな形のプレートを組み合わせて立体を作れます。
正方形、正三角形、直角二等辺三角形、二等辺三角形など、いろいろなプレートが入っています。
プレートの縁には特殊な磁石が入っていて、プレート同士をくっつけて平面図形や立体図形を作ることができます。
立方体で遊んでみる。
正方形のプレートを6枚組み合わせて、立方体の展開図を作ります。
これを組み立てて…
立方体が作れます。
それを展開して、いろいろな展開図を作ることもできます。
下の写真のように、スタートとは違う展開図を作ることもできます。
逆に、この展開図で立方体が作れるかな?というのも簡単に試すことができます。(下は立方体が作れない例)
正四面体も作れます。
正三角形のプレートを4枚使えば、正四面体も作れます。
そのほかにも、底面が正方形の四角錘なども作れます。
正三角形のプレートがたくさんあれば、正八面体や正二十面体も作れます。…と言いたいのですが、強い磁石ではないので崩れてしまうと思います。正八面体にチャレンジしましたが、ぐしゃっとなってうまくいきませんでした。
円の面積の勉強にもなります。
立体図形ではなく平面図形の話になりますが、円の面積の勉強にも使えます。
円をピザのように切って、組み合わせて平行四辺形を作って、円の面積を求める公式を出すというアレです。
上の写真では、二等辺三角形の枚数が足りないため正多角形になっていませんが、実際に手を動かして確認することができます。
小学校高学年になるとまた使い始めるはず
子どもたちは幼稚園のころはピタゴラスでよく遊んでいましたが、小学校に入ってからはあまり遊ばなくなりました。
ですが、立方体や円などについて本格的に勉強が始まる小学校高学年になると、また活躍するのではないかと思っています。
私が書いた3種類の自分史
先日投稿された、Yuramakiさん(@YuramakiClay)の自分史に関する記事がとても印象に残りました。
というのも、精神的に参ってしまってから、自分のことを振り返るために自分史を書いていたからです。
自分史を書くことで、いろいろなことがわかりました。
自分史。私も最近書いていました。
— 7931 (@wed7931) June 7, 2018
・居心地がいいと感じるのはどういう状態か。
・自分が苦しくなるとき、考え方や環境にどんな変化があるか。
など、いろいろなことが整理できました。
それを踏まえて今後どう生きるかは、まだまだ模索中ですけど。 https://t.co/yiw9Uc2lzP
自分史を書いてみると、一本筋が見えますよね。よくわかります!
— 7931 (@wed7931) June 7, 2018
良くも悪くも、この一本筋はぶらせないし、自分の土台なんだなって思いました。 https://t.co/KK639ssl2r
自分史の中身を公開するのはやめておきますが、まとめた形式が3種類あるのでご紹介します。
出来事と感情をまとめた自分史
自分史というと、直感的に年表のようなものを想像するかもしれません。
私も最初はこれで書き始めましたが、なんとなくだるくなってしまって断念しました。
なので、このように書いてみるとすらすら書けました。
- 数年間を一区切りにする。
- 小学校時代や中学校時代のような学校を区切りにする。
- 社会人になってからは、「A事業部在籍中、B事業部在籍中」「管理職になる前/なった後」など。
- 区切りごとに印象的な出来事をいくつか書く。
- 出来事ごとに感じた感情を書き出す。
- 思い出すのが大変かもしれませんが…。
すると、自分の考え方の土台や繰り返している思考のくせがわかるようになりました。
これを受けて今後どう行動するかはこの先に考えることですが、このようなことがわかるのは大きな収穫だと思います。
気分のグラフ
上の図で見た通りです。有名人のグラフをテレビなどで見たことがあると思います。
上がり始めや下がり始めにあったイベントを書き込むと、いろいろなことがわかると思います。
趣味のグラフ
これは思いつきで書いたものです。
この図ではわかりづらいかもしれませんが、
- (1) ずっと続けている趣味
- (2) 一時中断しても、またやり始める趣味
- (3) ある期間しかやっていた趣味
がわかるかと思います。
(1)や(2)は自分の軸になるものと考えられるので、それをベースに今後のことを考えるということができるかもしれません。
このグラフがどれくらい利用できるかは、自分で書いておきながら模索中です…。
『数学ガール/ポアンカレ予想』第4章 読書メモ
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/04/14
- メディア: 単行本
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第1章と第2章はなかなか理解できずに読むスピードがゆっくりでした。第3章からは快調に読み進められていて気持ちいいです。
なお、前回の第3章の読書メモはこちらです。
wed7931.hatenablog.com
第4章のタイトルは「非ユークリッド幾何学」。私たちが“よく知っている”ユークリッド幾何学の範囲を越えてみようという内容です。
私にとっては断片的に知っていたことが、この章を読むことでつながったことが大きな収穫でした。
【目次】
第4章のキーワード
この章を読む前に知っていたこと
この章を読んで「なるほど!」と思ったポイント
(1) サッケリの予言的発見
この章の前半で、なるほど!と思ったのは、サッケリの予言的発見です。
非ユークリッド幾何学における平面上の2本の直線の性質を示したものです。
ここから“すべての”非ユークリッド幾何学が導出されるわけではないと理解しましたが、球面幾何学と双曲幾何学における直線の性質をよく表しています。
ちなみに、それぞれの幾何学における“直線”とは、次のようなものです。
- ユークリッド幾何学
- 私たちが“よく知っている”平面上の直線
- 球面幾何学
- 球の中心をとおる平面で切った断面が作る円(大円と呼ばれる)
- 双曲幾何学
- ポアンカレ円板モデルで示される“円弧”や上半平面モデルで示される“半円”
また、直線の本数を使って整理した次のような記述も印象的です。
おわりに:『曲線と曲面の微分幾何』を改めて読みたい!
この章を読んだことで、学生時代にわからなかったことが関連付けて理解できました。10年以上のモヤモヤが解消された形です。
そしてこの章を読むことで、微分幾何学の教科書だった『曲線と曲面の微分幾何』の第3章までの概要が理解できることがわかりました。
- 作者: 小林昭七
- 出版社/メーカー: 裳華房
- 発売日: 1995/09/01
- メディア: 単行本
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時間があれば、この教科書をよく読んでみたいなぁと思っています。
特集「複素関数の質問箱」まとめ(その4)~『数学セミナー 2018年6月号』読書メモ
『数学セミナー 2018年6月号』の特集「複素関数の質問箱」のまとめの最終回です。
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2018/05/11
- メディア: 雑誌
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テーマは複素対数と解析接続です。
今回の記事を読んで、数学的内容の理解は十分にできたとは言えませんが、数学の考え方のおもしろさが印象に残りました。
なお、前回のまとめはこちらです。
複素対数の多価性
「複素対数とは何か パラドックスをこえて」(高瀬正仁さん)のまとめです。
話の始まりは、実定数 に対して実変数 をもつ指数関数 です。
さまざまな に対して がどのような値を取るかについて、オイラーの考察をたどる形で書かれています。
具体的には、次のような考察です。
- が正数の場合は、現代の高校数学で学習する内容である。
- の場合は、 の正負によって値を定義した。
- が負数の場合は、状況が変わってくる。
- 例えば、 のときは のように、正負の数が交互に出てくる。
- さらに、 が負数で を有理数とすると、 は実数になったり虚数になったりする。 が無理数の場合はさらに難しい。
書き換えると、( が正数のときと同様に考えた)対数関数 の性質を考察したということになります。
ベルヌーイの考察を合わせて、「どの数 にも無限に多くの対数 (底は )が存在する」という結論に達しました。
現代ではこのような性質を「対数関数は多価関数である」と言いますが、当時はオイラー自身も受け入れがたいものだったようです。
その原因が「対数はただひとつしかない」という想定があったためだと書かれています。
この記事の最後では関数の多価性について、次のような記述があります。私はこの2つの記述が非常に印象に残りました。
今日の数学の語法では複素対数ははじめから無限多価関数として定義される(略).あるいはまた,まず切れ目の入った複素平面上で一価関数として定義し,それから解析接続を経て対数関数のリーマン面を構成するのも有力な手段であり,1価性がこれで回復する.だが,1価性に寄せるこだわりは何に由来するのであろうか.
複素対数関数の無限多価性を目の当たりにしていぶかしく思うのは,今日の関数概念で課されている1価性の印象が強いために,多価性を拒絶したい心情へと誘われるからである.だが,関数の本来の姿は多価性において現れるのである.
解析接続について
「解析接続の意味と意義について」(小山信也さん)のまとめです。
話の始まりは、 という式です。
左辺は のときのみ収束するのに対して、右辺は で定義されます。
そこで、「両辺は関数としては等しいのに、両辺の定義域が異なるのはどういうことか?」という疑問が出てきます。
そのために を実数から複素数に広げて考えると、解析接続により「左辺と右辺は1つの関数を異なる表示法で表したものである」と考えることができます。
詳しくは下の手書き資料で説明します。
記事の中では、「すべての自然数の和 は になる」*1という有名な式の意味が解析接続を使って説明されています。
また、解析接続されない例として、すべての素数の和を考えることを通して書かれています。なお、本文で考えた「関数」で考察すると、和は無限大に発散すると結論されています。
そして、次の3つのことで締めくくられています。
- どちらの和も 関数の具体例である。
- 乗法的な生成元である素数を加法的に扱うことの難しさ
- 自然数全体の和は有限値( )なのに、この和から項を減らした素数全体の和は無限大になる。数の大小よりも、自然数全体や素数全体の集合がどんな意味があるかが重要なのでは?
個人的には、「自然数全体の和は有限値なのに、この和から項を減らした素数全体の和は無限大になる」ことの意味が気になります。
特集「複素関数の質問箱」まとめ(その3)~『数学セミナー 2018年6月号』読書メモ
『数学セミナー 2018年6月号』の特集「複素関数の質問箱」をようやく読み終わりました。
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2018/05/11
- メディア: 雑誌
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複素関数は数学科の講義でコーシー・リーマンの方程式くらいまではなんとかついていけました。しかし、複素積分や正則関数の性質などはよくわかりませんでした。
今回のまとめでは、当時よくわからなかった部分に入っていきます。
なお、前回のまとめはこちらです。
複素積分について
「複素積分とはなんですか.ふつうの積分とはどう違うのですか.」(村田玲音さん)のまとめです。
複素積分の定義
複素積分の定義を、実関数の定積分(リーマン和の極限)と対比した形で説明している。ポイントは以下の3点。
- 複素関数の場合は、始点と終点を結ぶ経路の取り方が無限にあるため、始点と終点だけでは積分値が一意に決まらない場合がある。
- 経路の取り方によらず積分値が決まれば、実関数の定積分のように扱える。
- その場合、実関数の微分積分学の基本定理と同様の結果が得られる。
正則関数のきれいな性質
「正則関数の“綺麗”な性質はなぜ…」(大野泰生さん)のまとめです。
実関数と似た性質と複素関数の個性的な性質
正則関数が持つ次の性質は、微分可能な実関数と似ている。つまり、実関数の自然な拡張として複素関数の正則性が定義されていて、その性質が受け継がれていると言える。
- 領域 上の正則関数は 上で連続である。
- 正則関数の和差積商(商は分母に注意)も正則関数である。つまり、 上の正則関数全体は環をなす。
- 微分についての線形性、ライプニッツ則(積の微分)、連鎖律が成り立つ。
次の性質は複素関数の個性的な特徴である。
なぜ個性的な性質が現れるか
複素関数 が正則であるとは、商 が のとき極限値を持つことであることを思い出すと、次のようなことがわかる。
- 商の分子と分母は実2次元。ふつうは2次元ベクトルで割ることは定義されないが、複素数と考えれば割ることができる。
- を に近づける方法は無限にあるが、あらゆる近づき方を通じて極限値は一意に定まることを表している。
つまり、正則関数は非常に強い制限がかけられた厳選された関数であると言える。そのため、個性的な特徴が現れると考えられる。
おわりに
個人的に勉強になったのは、以下の点でした。
- 複素積分を実積分と対比して説明していて、とても見通しがよかった。
- 正則関数が厳選された関数であるということが新しく理解できた。
- 実関数は1次元で複素関数は2次元というように、単に次元が上がっただけではなく、複素数という著しい特徴が重要だということに気付いた。
次回は、特集の最後の2つの記事に書かれている複素対数と解析接続をまとめる予定です。
*1:本文の例では、 。
*2:関連してこのような記事を書きました。 wed7931.hatenablog.com
うちの子どもたちは「無限」について興味があるらしい
うちの子どもたちはいきなり「無限」ということについて質問をしてきます。
興味深い発言がよく出てきて、そのたびにツイートしていますので、まとめておきます。
初めて無限について話した。
長男が小1のときです。
子どもたちが「無限」という言葉を使い始めた。ものすごく大きい数というイメージらしい。1000000000を紙に書いて「これって無限?」と聞いてくる。「もっと大きい数がある」というと、0をいくつか後ろに書いて「これは無限?」。これの繰り返し。数列が無限大に発散する定義を教えたい。
— 7931 (@wed7931) September 23, 2015
長男が小2のとき:「算数の基本は数字。数字は何ですか?」
ホワイトボードで長男(小2)が講義。
— 7931 (@wed7931) May 21, 2016
長男「算数の基本は何ですか?」
自分「…」
長男「算数の基本は数字。数字は何ですか?」
自分「0~9?」
長男「0から無限です。無限とは何ですか?」
自分(ε-δ式の定義を書く)
花丸もらった。 pic.twitter.com/Or7FK1QEWC
いつかε-δのイメージを教えてみたいです。
次男が小1のとき:「無限(∞)ってなに?数字?」
次男「無限(∞)ってなに?数字?」
自分「うーん、数字ではないかな。状態みたいな。でも、どの数よりも大きいってことでいいよ」
次男「じゃぁ、無限たす1(∞+1)ってどういうもの?」
次男「んー、無限って数じゃないからなぁ。そういうものはないんだよね」
上の内容はこちらの記事からの抜粋しました。
長男が小4、次男が小2。改めて無限について。
寝る前に次男がいきなり質問してきました。
次男「数字って何桁まであるの?」
— 7931 (@wed7931) June 4, 2018
自分「何桁でもあるよ」
次男「でも無限は1桁だよね?」
自分「…ん?」
次男「∞って字が1文字だから」
自分「ほぉ」
長男「一番大きい数は無量大数だよね」
自分「無量大数は1の後ろに0が68個。0を増やせばもっと大きくできるよ」
長男「そっか」
楽しい会話。
長男は学校で無量大数を習ったばかり。大きい数により興味が出てきたようです。
これからも追記予定です。
無限に関する会話があれば、この記事に追記していく予定です。